師走は頭が(ry その2

(前回はサブカルすぎたので、今度は教養あふれるAboshiをお見せする予定?です)
さて、某日、仕事中のこと。
事務室に戻るみちすがら、鼻歌を私は歌っていた。まもなく事務室に入るが、みんな師走であっちいったりこっちいったりで忙しいので、きっと誰もいないとたかをくくって鼻歌のボリュームを下げなかった。
ところが、事務室の入口を通過してしばらくして、横に人の気配。振り向くと、至近で後輩の女性が「おい、大丈夫かこいつは」という感じでじっと私を見ていた。私はたまらず声をかけた。
「なあ、ヘミングウェイの『老人と海』を読んだことがあるか」
「ないですが」
「劇中に登場する老人はいつもはとても寡黙なのに、小さな船に乗って一人カジキマグロを釣りにいくときには、あれやこれや独り言をいうようになるんだ」
「それで?」
「あの老人にしてかくのごとし。独り言ってのは一人でいるときに発するのは当然のことなんだよ。いわんや我をや」
「そんな言い訳する暇があったら、早く仕事をしたらどうですか」
なんて冷たい対応。ちなみに私が口ずさんでいたのは夏にやってた『劇場版エヴァ』の戦闘音楽でした*1。私の鼻歌は鈴木亜美からゴダイゴの『999』、クラシックから大学の校歌(母校に限らず)それに『信濃の国』などあるが、そのなかでもかなり恥ずかしい部類だったかも。さいわい私が音痴なおかげか、ややマニアックだったからかわからぬながら、後輩の女性に何の曲か気づかれなかったのは幸いだが。
なお、身も蓋もないことに私は小説『老人と海』は未読です。先日BS2でやってた1958年の映画版を観て知った気になっているだけなので、「違うぞおい」という苦情は受け付けません。

*1:あとで確認したところによると「The Final Decision We All Must Take」というらしい