なんだ、神か・・・

とは、いまさら『崖の上のポニョ』を観た感想。とてつもなくいまさらなうえ平日のため、100席程度のシアターに観客は私ひとり。「マイシアター」でじっくり観てきましたが、感想はといえば…
結構映像に素直に見とれて、ときどきうっすらとうるんでしまいました。私自身播磨灘から因島あたりの瀬戸内が大好きなので(Aboshiと名乗ってる理由の一つではあります)、手書きの景色だけで参ってしまいました。なんでも映画の批評の際に取りざたされるのは、ポニョの傍若無人の行動だそうです。確かにポニョひとりで瀬戸内は壊滅で人的物的にも甚大な被害でしょうし、あれだけ大規模な高潮だと、三河湾に近くて標高1m以内の我が家も沈むことうけあいなので、人間になったポニョに早速損害賠償訴訟の準備に取り掛からなければなりませんが*1。冗談はさておき、要は「神」が無邪気に暴れまわり、それを勇者が鎮める話ということでいいのじゃないだろうかと。日本の神話も含め、そう思えば世界各国どこでもあるようなモチーフ。海外の映画祭で受けたのもわかる気がします。置き換えれば、「スサノオがもしガキだったら」とか「『トトロ』のメイがもし無限の力をもっていたら*2」って感じかしらねえ。『人魚姫』は確かにネタの下敷きかもしれないけど、そんなはかない話じゃないですよね。

*1:元ネタ知らない方はすいません

*2:「7歳までは、神のうち」ってか