おまけ(7/20加筆)

前項でも言及しましたが、愛国・親靖国な集会に乱入して靖国神社への批判をわめいた2人の青年がいました。彼らは集会の参加者にすごまれて袋叩きにあうとともに靖国の外まで追っ払われるのですが、到着した警察(と救急隊員)は青年らを救急車に無理やり乗せようとし、「軽症だからいらない。それより主張させろ」とわめく青年らを今度は無理やりパトカーに乗せて走り去って行きました。カメラはその周りに右翼たちがいるのを写し出していました。映像で見る限りでは青年らに暴行を加えた愛国者たちは拘束されていないようでした。
ん?こんなシーン、どこかで見たことが…ああ、聖火リレーの長野だ。聖火リレーの日、長野には笑っちゃうくらい多数の「中国加油(がんばれ)!」を叫ぶ中国人留学生と、少数の「フリーチベット!」を叫ぶチベットシンパがいました。警察は一策を講じ、聖火リレーの到着会場である公園の一区画、それも到着セレモニーの場所から死角になる場所にチベットシンパたちを隔離し、まるでいないように扱う一方、数十人規模の警官で取り囲んでいました。この扱いに、ネットで見る限りでも多くのチベットシンパは憤激していましたが、一方で確かに中国人留学生たちに彼らが袋叩きにあうという事態は回避できているわけです。なるほど、警察の紛争回避のセオリーとして「多数と少数で激突が起きそうなときには、少数を隔離するのが最も安全」があるわけですね。最も手間のかからない方法なのは確かでしょうね。
すると、翻って運動する側の対抗手段を考えれば、「1 運動はできるだけ多数で頑張ろう!」「2 少数である時点で警察は抑えにかかるので、知恵を使ってかいくぐろう!(長野の場合なら、フリチベの旗をいったん隠してしまうとか)」てなところでしょうか。