長野に野次馬の旅

長野のオリンピックの聖火リレー。いろんな意味で歴史が見られると思い、いてもたってもいられず行ってきました。漢族留学生の数の多さと、無邪気さと勢いと、チベット擁護派のセンチメンタルさ加減がかなり印象に残りました。逆にいえば、日本の若者どもがおとなしくなりすぎているのですが。中国とナショナリズムって相性悪いなあ。ともあれ、気温の低さ(午後1時で9度!)と氷雨が現場の混乱をある程度防いだ感じです。まあ天の雨なんでしょう。
それはそうと、帰りに清朝チベット関連の歴史の本を読んでいて目が点「中国を「中国」と命名したのは20世紀初めに梁啓超」ええええ!中華の中心という概念で「中国」というのはそれまでもあったそうだが、梁啓超のいわく「我々の国は外国を外国と認識してこなかったために、自分の国の呼び名がない。夏・漢・唐などの名称では国民という存在を尊重する宗旨にもとるし、だからといって、外人が命名した「震旦」「支那」の名称を適用すれば名を失って主人に従属するようなものだ。かといって、中国・中華といえば未だ自尊・自大を免れないが、各民族がその国を自尊するのは今の世界の通義であるから採用する*1」だそうで。ああ、なんかすごく合点がいく。いろんな意味でさすがは梁啓超。しかし、こんなことも知らずに中国史を大学でやってた自分にすごく嫌悪。ばか丸出しだ。

*1:そうとうはしょってますのでご注意を