ひさびさの追試

高校の定期テスト。私は地理と保健体育で赤点をとってしまった。得意な社会の一教科*1で赤点だったことにショックを受けながら、早速保健体育の追試を受けた。席に座り、渡された問題用紙を開くと、わら半紙の上部に横書きで、たったこれだけの内容が書いてあった。
「問 スポーツにおける「蹴る」歴史について叙述せよ」
え、ええっ?頭が真っ白になって何も思い浮かばない。やっとのことで日本の蹴鞠*2や、南米のどこかの文明で生首を蹴って競技にしていたようなスポーツがあったような気がしたが、点が線になっていかない。冷や汗が出る。狼狽する。勉強していなかった自分を恨む。
と、ふと一つのことに気がついた。「ああ、起きてしまえばもうこの問題を解く必要はないんだ」
目を開けた。見慣れた天井。そうだ、私はすでに高校卒業から10年以上経っている若者とおっさんの間くらいの年の人だった。時計を見ると、はや7時10分。仕事に間に合わない。「やばい」と思いつつとびおきたが、「追試」から逃避した自分を、とてもひきょう者に感じてしまった。
…ところで、これをお読みのみなさん、この問題、とっさにどのくらい書けますか?私は仕事中も頭の片隅で考えてましたが、ぜんぜんダメですね。とほほ。

*1:ただしくは地歴だが、まあお許しを

*2:後で調べると、蹴鞠は中国発祥なんですね。失礼しました