(ちょっとだけ)ナンデムンを焼いた人

かなり月並みな感想ですが、なんだかなあと思いつつ。
ナンデムンの放火事件、69歳のじいさまがやったとのことですね。人生の残り少ないところで世間(というか国家みたいですが)を恨んで国のシンボルを焼いてしまうというのは、すごくさびしいですね。恨みの晴らし方はともかく、日本でもありそうな話です。いや、日本だと年配の人は怒りの感情が内にこもっちゃうかな。いや、最近はそうでもないか。
つい比べてしまうのですが、金閣寺舎利殿を焼いたのは僧侶見習いの21歳の青年でした。彼のこころについては三島由紀夫水上勉らがさまざまに想像していますが、いかんせん青年があまり精神を病んだ上に、結核であっけなく死んでしまったために、よくわかっていないそうですね。