釜やん田原に死す

新聞を見ていたら、こんな記事が。

4月26日未明、田原市浦町地内の旅館で、宿泊していた派遣社員同士がケンカとなり、大阪市内の男性が死亡する事故があった。(後略)4月27日 東愛知新聞

なんでも名古屋の派遣会社から農業用サイロの清掃作業要員として7人送り込まれたうちの2人が金銭トラブル(といっても数千円レベル)でケンカになり、一人がもう一人の首を絞めて殺してしまったらしい。「あわれな…」と思いながら記事を読み勧めていくと、死んだ人の人の住所が「大阪市西成区萩之茶屋」・・・ああ、釜やんか*1。関西にいたころはそれなりに聞く名だったが、地元愛知県のさらに田舎で釜やんが現れ、しかも殺されるとは。グローバリズムの悲しみを覚えてしまいました。何らかの事情で故郷を離れて釜が崎の住人になったのでしょうが、こんな異郷で最期を遂げるとは思わなかったですよね。死んだ地の者として、合掌くらいさせてください。
しかし、この手の派遣労働者ってのはいったいどういう流通経路で雇われてるんですかねえ。なんか悲しみとともに強い疑問も感じました。

*1:あいりん地区、いわゆる釜ヶ崎は関西一のドヤ街(単純労働者の集住地)があり、そこに住んでいる人を「釜やん」と呼んだりする。