漫文?史籍読解

のだめカンタービレ』『もやしもん』と大学生活モノのマンガに面白さを覚えたので、最近よく噂にのぼる『げんしけん』を仕事の帰りがけにマンガ喫茶とただの喫茶店のあいのこのような店で読んできました…が、
うーん、オタク世界を大学生活と交えながら描く面白さはわかるのだが(序盤はちょっと描写が説明的過ぎるか)、読んでていちいちつっかえる。なんというか、伝統的な中国の知識人の文書を読むときって、ちょっとした熟語にも漢籍に基づいた奥の意味が含まれてて、ああこのフレーズは『論語』公冶長だなとか、『史記』白起伝にこんなこと書いてたな、と気がつかないと実際に書き手が本当は何を言いたいのか一向にわからない(だから中国史や中国文学の学習者はいつになっても諸橋などの漢和辞典と基本的な漢籍にどっぷりつかりながら「なんだこりゃ」と思いながら文章を読解する)。なんかこのマンガも、同じようにアニメやマンガの「出典」がわからないとしっかり意味が取れない気が…所詮俺はオタクには程遠いわい。あのお、できれば注釈ふってもらえませんか?「GAINAX製作『オネアミスの翼』映画版、カイデン将軍のセリフ」とか。まあ、注を振られてもわかりゃしませんが、興味持って観るかもしれませんし。相乗効果で読者が増えるかもしれませんよ?