あけましておめでとうございます

明けました。今年もよろしくお願いします。
さて、今日は寝正月を決め込むのも何なのでということで思い立って近江・小谷城址へ。初詣代わりに私と同じ28歳のときに死ぬとはどういうことか考えながら拝んでくるというよくわからない企画。ちなみに、28歳で死んだ人とは天正元年8月に信長に攻められて自害した小谷城主の浅井長政です。
城跡にはまだ雪が残っており、太平洋沿いの生まれで雪に慣れない私は滑りながら登りました。おもろいのは元日にもかかわらず意外に人と行き交う。城マニアっぽい人が多かったですが、おばあちゃんつきの家族連れなんかもいました。小谷城の合戦で討死した将校や足軽の子孫の方がお参りに来てたのかもしれませんね*1
さて、浅井長政の最期(=自刃)の地は、本丸の袖曲輪にあった赤尾屋敷*2跡です。日陰なのでもろに雪を踏みしめながらたどり着きました。屋敷というにはややせまめ(7・80坪位でしょうか)なスペースに、最期の地を示す石碑が一本。28歳で死に追い込まれるってどんな心境なんでしょうか。西に見える美濃と近江を隔てる小高い山々、その後方にそびえ立つ伊吹山、この光景を見ながら浅井長政は腹を切ったんですね。しかも数千の将兵に対して責任のある立場で。

*1:桜番場の曲輪には浅井方兵士の供養塚があります

*2:浅井重臣・赤尾美作守清綱の屋敷