面積も高さも大きな御殿

日曜。久々に京都に出たついでに、予定までの時間つぶしに二条城へ行ってきました。
さすがに国宝・世界遺産、修学旅行生も観光客も山ほどいました。そのせいか決められたルート以外はいやらしいくらいに通してくれないのがつまらないというかなんというか。ここの虎口を上から見せろと心の叫び!
それはさておき、観光ルートどおりにまずは二ノ丸御殿に入りました。実に小学校の修学旅行以来なので、16年ぶり。で、その16年ぶりの感想といえば、ええと・・・でかい!面積も大きいが、なんか畳から鴨居までがやたら高いぞ。京間*1かと思ってみたが、六尺五寸どころの高さじゃない。なんかこの空間にいると、自分が小さくなったような印象。
ちょうど近くにいた係の女性に高さを聞いてみたが、残念ながら知らなかった。しかし、威圧感を見せるために間取りも天井の高さも大きくとって設計していると説明してくれた。ちょうど私がいた場所は外様大名が出入りする空間なためにそうなっているが、将軍の平素の生活空間は特に大きくはなっていないそうな。後ほど将軍の生活空間に入ったが、確かに六尺設計だった。六尺という高さと広さに精神・肉体ともに大きな安心を覚える私は骨の髄まで日本人なのだろうが、当時の外様大名だってそんな大きな設計じゃ居心地悪いだろうな。威圧感を重視するあまり空間の美を損なっている感じがしましたよ、徳川家康どの。

*1:畿内で使われてきた日本の家屋の広さの基準。六尺五寸(約197センチ)を一間とする