後継者は19歳

パキスタンベナジール・ブット元首相が暗殺、親米から軍事政権、それに過激派の思惑が連なってパキスタンはジンナー以来の混乱に陥りそうですが、ブット首相の後継者は夫と19歳の長男か。夫は過去に汚職していてダーティなところがあるための長男の起用だろうが、現代の社会で19歳の国家元首が誕生しては、他国になめられますねえ。
そういう人物って近現代史でいたかしら…自分の中の記憶をたぐっていくと…ああ、ユリアン・ミンツw*1なんだかなあ。まあ、それはさておき、今のパキスタンの情勢からすれば、ブット氏の息子は後継者になった時点で19歳でバカ高い殺害される危険性も引き継いだわけで、これには敬意を持たずにはいられません。敵の戦艦ブリュンヒルトに乗り込んで大立ち回りを演じたユリアン・ミンツには決して負けていません(ってしつこい)。
まあでも中近世の世襲の世の中なら普通かしら。戦国時代なら、上杉謙信は18で兄から家督を分捕るために戦争をしていたわけだし、織田信長家督相続時には17か。三好長慶は12歳で石山本願寺管領細川氏との調停を行い、足利義輝は10代前半から畿内の実質権力を握る三好氏と戦ったり、和睦したり、謀略仕掛けたり…乱世は人を大人にするのをとてつもなく早めるというが、逆に平和な世の中で大人になるのが遅れる現代(自分込みで)というのも思わにゃいかんか。もっとも、それと国家元首とはコネや学識、駆け引きの経験などまた別の話なところがいっぱいあるが。

*1:誰だと思ったあなたはググってみよう