ある女子高生の会話より

名古屋から豊橋へのJR東海道線新快速電車に乗車。19時台だったこともあり車内は混みあっていた。なんとか座席を確保した私は本を読もうとしたが、隣に座っている女子高生と傍らで立っているその友人との会話がちょっとおもろかったので聞き耳を立ててしまった。
座っているほうの女の子(A子とする)によると、人は偶数で群れたいくせがあり、しかも最小の偶数(すなわち2人ですな)がいちばん快適なものらしい。ははあ、男女のことかと思えばさにあらず、クラス内の女の子同士のグループのことだった。彼女らは5人のグループで行動してるらしい。しかし、グループで行動するとき「誰かが」孤立しがちになるという。しかも、孤立するのはある特定の個人ではなく、時と場合によって変わってしまう。彼女らはその理由についてどうやら長いこと気にしていたようだ。で、A子の考えた推論が、最小の偶数どうしがくっついちゃうことによって、一人が必ず余ってしまうからということだった。
残念ながらB子はA子にうなづきながらもA子が初めに設定した「人は最小の偶数でいるのがいちばん快適」という定義を理解できてないようで惜しくも話はかみあわなかったが、そこを押さえた上で二人の会話が盛り上がってほしかったなあ。いまどきの女子高生のグループ内の人間関係がどうかなんてさっぱりわからないけど、女子高生同志の観念的な会話を聞ける機会なんてなかなかないものだし。