JR福知山線脱線事故現場へのお参りと現状

今日は防災訓練でやたら早起きしたので、そのまま18切符の残りを使って大阪の方面に遠出しました。目的地はいくつかあったのですが、その一つについて。

JR西・尼崎駅で降り、20分ほど歩いてJR福知山線脱線事故現場に行きました。私と同じ関西の大学に通っていた人が無念の死を遂げ、そして私自身鉄道を愛好する一人として、また大学時代JR西のアーバンネットワークにひとかたならずお世話になり、それをほめたてて、「ある空気」を作るのに手を貸してしまった一員として、一度はお参りせねばと思っていました。
周りは小工場群のただなか、どぶのような水路も多い、下町な雰囲気。そこを事故などなかったかのように電車が通過していきました。踏み切りの向こう側に警備員が見えたので、行ってみるとそこが献花台への入り口でした。
で、びっくりしたのが警備員2人が私が入ろうとするのを認めるや90度の最敬礼をされたこと。中に入っていくと、もう一人警備員がいて、やはりふかぶかとおじぎ。さらに献花台の前には禿頭のおじさんがカッターにネクタイといういでたちで献花台のテントにも入らず直射日光に照らされ、私を見つけるやまたふかぶかとおじぎをしました。
礼を尽くすのはよいが、なにか重苦しい感じがし、顕花台なのに花も持ってこずに来た自分に後ろめたさまで感じつつ合掌し、線香をあげてきました。事故車両がつっこんだマンションってまだ残ってるんですね。事故の傷跡であろうコンクリの亀裂も何箇所か見つけられました。
現場を離れ、線路越しに献花台を見ると、警備員が水をまいてました。炎天下のなか、仕事とはいえそりゃ暑いですよね。ご苦労様です。そのまま塚口駅まで歩き、事故車両と同じ系列の車両に乗り込んで大阪に戻りました。電車は15分も遅れていたにもかかわらず、事故現場前後は制限速度よりもかなり速度を落としていましたが、これは気のせいですかね。

重ねて、亡くなられたみなさまのご冥福をお祈りします。