セイタカアワダチソウを多く見ませんか?

舞鶴市郊外にて

セイタカアワダチソウ。キク科の多年草で、切り花用の用途*1で日本に持ち込まれて野性化、各地でススキなどの在来植物を駆逐している外来植物。名の通り茎が高くて花は泡立つような形で黄色く目立ち、ときには空き地一面占拠して群生していてやたら視界に入る。アレルギー持ちの私は子どものころに「鼻炎や喘息のもとだから、近づくな」と親などに言われてきたが、茎が頑丈でチャンバラに活用できたので、よく抜いて遊んだ記憶がある。ただ、今ウィキペディアを見ると、セイタカアワダチソウは花粉が重いうえに虫媒花なので、それはどうやら間違いらしい*2。ずっと勘違いしていたよ。
それはさておき、今年はセイタカアワダチソウがなんかすごくないですか?地元、愛知県の東三河でも空き地や土手でいつにも増して目立つし、近くの斜面のサツキの植え込みはちょっと手入れが悪いとツタがとても生い茂っているのだが、今年はそこにセイタカアワダチソウが攻め込んでいる。これはこの地方の傾向かと思えばさにあらず、冒頭に示した写真は先週に日本海側の京都府舞鶴市で撮影したもので、休耕畑?に群生するセイタカアワダチソウ。近年はススキやオギに押されて縮小傾向らしいセイタカアワダチソウが、今年は高温のためにどうやら全国的に大繁茂しているらしい。まあ、ブタクサのようにアレルギーのもとではないのなら、視覚的に美しくないとか、他の植物を駆逐するとかいった問題くらいだが*3、虫媒花ということは周囲の昆虫なんかを益するということで、いい面もあるということですよね。はじめはアレルゲンがそう繁栄しては困るねえ、という文面にしようと思ったのだが、そうでもないそうなのでまあ放置可なんでしょうかね。
ところで、非常に強い*4台風14号が接近してますね。このパターンだと東海から関東が直撃の可能性とのことだが、たまらんなあ。勤め先や地元に被害が出ないように、せいぜい来るまでに勢力を衰えさせてほしいものです。まあ、セイタカアワダチソウは、根が50cmも張るそうなので、屁でもないだろうなあ。

*1:あの黄色と形状をあまり上品には私には感じませんが、雑草として定着したための偏見でしょうかね?

*2:なにやらブタクサと混同されたとか何とか

*3:他の植物を駆逐する化学物質を発するそうで、これによりススキ等の競合種を排除するそうです(こういった現象をアレロパシーというそうです)。ところが、セイタカアワダチソウは地中50cmくらいの養分を使うそうなので、これを使い果たし、さらにアレロパシー自家中毒することで近年は一部地域で衰退の傾向も見せているようです。詳しくはまなびネット愛知にアップされている森下郁子氏(1935-)の文章(http://www.manabi.pref.aichi.jp/general/10000289/0/index.html)より。

*4:10月29日23時現在