『センゴク』における権兵衛と半羽介

ずいぶん前のことであるが、戦国時代の武将、仙石権兵衛秀久を主人公にしたマンガ『センゴク』で、彼が秀吉の与力から佐久間信盛の与力で配置換えさせられてた。掲示板やブログを見てみると、ストーリーを盛り上げるために武田信玄との激突の当事者にしたいのだ、と推測する人が多い。ところが、だ、『国史大辞典』仙石秀久の冒頭、
・早くから羽柴秀吉に仕え、天正二年に野洲郡で千石を領した。
えええ?秀吉の当時の所領は坂田・浅井・伊香の三郡で、野洲郡って当時は佐久間信盛の知行地なんだけど・・・

なんかすごい平然と『国史』が矛盾したことを書いてくれているので困惑ものなのだが、『センゴク!』はこのへんも意外に史実の沿ってやってんのかな?ヒマがなくて、なかなかこれ以上詳しく迫れずにいるのだが、詳しい方、教えていただけると深甚です。

しかし武田信玄出兵の件は芝居がかりすぎだな・・・武田領内の百姓のおっさんどもが応召後に勇んで歩いていくさまは結構かっこいいがw 筋肉の付け方の描写はいかにも野良働きの結果ですという感じで、このへんはうまいなあと思いますねえ。